今月は、風水の原理についての一部を御紹介したいと思います。
風水は、羅盤と言う中心部に方位磁石の付いた物で、家の向きや、墓の向き、山や周りの建物、川や道路などを測り、その関係性を相互に照らし合わせ、判断をしていきます。羅盤は、360度を、何層もに分け色々な角度で文字が書いてあり、角度で45度分割から0.9375度分割までを使用し、方位を割り出します。
つまり、そこの場所の磁場を方位磁石で測っているのです。
その測る場所は、太極と言い、流派や判断する方法によって違ってきますが、主に家の中心や、玄関、敷地への入口などを重要視します。
磁場は、日や時間、月の朔望、季節、太陽の位置や、黒点の多さ、地理的条件などによって刻々と変化していますから、その変化を考慮に入れながら、測定していきます。
ですから風水は、天の運行と地の運行を見る為、天と地を現す堪輿(かんよ)とも呼ばれます。
現代の家は、金物が数多く使われている為、正確な方位は測れないから、家の外で羅盤は使うなどと言う流派が近年現れてきました。この理論は一見、正論のように聞こえますが、元来、方位磁石を使用して、そこの磁場を測っているのですから、外に出て、太極以外の所で測っても、もうそこはすでに、その家を測っているのではなく、外の磁場を測っている事になるのです。その、外の磁場を、家の中心に置き換えて方位を算出しても、その算出した場所がすでに誤っているのですから、正確な結果など出るはずもなく、かりに八方位に分ける看法にしても、結果が誤ってしまうのです。まして、1度以下の測定などは、誤差が激しく、使うことはできません。
方位とは、点から点を測った時に算出できるものなので、その点を間違った所に取れば、おのずと方位自体が間違ってしまうという事を省いて、正論かのように、家の中では磁場がくるっているからと測らず、太極を外で測るというような風水師が出てくるのです。
マンションなどは、特に、コンクリートの鉄筋が磁化してますので、測る場所によって、45度も違う事が多々あります。しかし、それを無視して、外だけで測り、それを、そのまま使うことはまずありません。そのような測り方では、マンションの各部屋は、同じ座山になってしまいますし、同じ位置の部屋は、1階でも2階でも、同じ家の運と判断することになる事でしょう。しかし実際には、同じマンションでも、全体を見れば、似たような傾向は見られる事もありますが、各部屋によって運が違いますし、出てくる現象も違ってきます。
ちょっと話が横道にそれましたが、風水は、その場所の磁場を測るという事は解かって頂けたと思います。その他に、真北も使用します。
真北とは、地球の地軸の延長の北極星の方位を指しますが、現在、北極星と地軸の延長は1度弱ずれています。
他に、太陽の南中方位も使用し、各土地の、時間の調整に使用したり、風水上の方位基準にも使用します。
ちなみに若松では、季節によって誤差がありますが、日本の標準時間より約20分早く昼を迎えます。
このように、磁北や、真北、南中方位、そして、その場所の磁場をもって、風水を測ります。
そして大切なのは、共振という考え方で、龍脈や、穴場、墓所や家も、土地や周りの環境と共振して固有の振動をしているという事が深く風水に関係して来ます。
この、磁場と共振が、異常となれば、悪い象意が出てきますし、良い共振と磁場であれば、良い象意が出てくるようになるのですが、家の形や間取り、同じ形の家であってもその建っている場所や住む人によっても共振の仕方や磁気が違う為、単純には判断できませんが、互いの影響で、運の善し悪しや、発展や衰退に影響するという風水の原理を少しでも知って頂けたら幸いです。
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