実践なので現実的な例で説明したいと思います |
実践例1 |
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量山輔弼課水法例 |
この家の水は、最初の来水が左側ブロック塀が始まりとなり、これが十字天心線上になので、この水を十字天心水と言う。
来水が5本、去水が1本となる。座山が辰山なので、後天納甲数が”1”、先天数が”7”となる。
来水は、天心水が未、他に坤、申、辛、戌が入っているので、納甲数を足すと、3+2+1+4+9+辰山1=合計20となるので、来水は「廉貞水」の破局となる。
去水は丑7なので座山辰1と足すと8で「左輔水」の破局となり、四墓庫の座山から四墓庫の地に水が抜けているので「四金殺」水となり、左輔水の悪象と共に、自殺や事業での失敗と言う象意が出てくる。
この場合は、まず四金殺を消す事を考える。そこで、去水方に植木を置き、去水を”癸”に変えると座山が辰で坎卦、癸も坎卦で、今度は巨門の八殺水となる。
四墓庫よりはましだが、やはり、事業での失敗や、損財、腎臓、膀胱、リンパ系の病気の象意が強くなる。
そこで、外の巒頭は、鉢植えで去水を癸にしておいて、建物の座山は変えられないので、ここは神棚で座山を変える。このような方法を「内陽座穴法」と言う。
神棚を現在八運の力がある"乙"まで持って行くと、来水は「貪狼水」で合局、去水は「禄存水」で合局となり、来水、去水ともに合局となる。
去水は、乙と癸で滅龍水となるが、この家に住んでいる方は、もう子供を育て上げて、夫婦二人暮らしなので、滅龍の象意の、子供が出来にくい、女の子が多いなどの象意はあまり関係ない為、外の水は、まあまあと言う処であろう。
しかし、滅龍は、上記で書いた象意ばかりではなく、体に悪象を表すので、寝位で調整し、リビングの座る位置と向きで調整した。
他にも水を置いて、気を調整したが、事業、健康運とも順調である。 |
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上記の例を輔星卦(輔弼卦)水法で考える。(座山は地盤で測り、水は天盤で測る)
主は”向き”となる |
輔星水法で看ると、辰山なので戌向きだから、離卦を変爻していくと、来水の未は、文曲水となり破局となる。
去水の戌水は、離卦の為、輔弼伏位水となり、破局となる。つまり、量山輔弼課水法と同じく、来水去水とも、破局となるのである。
そこで、来水方に植木を置き、未を消して「坤水」とすると、戌向きに対して、坤水なので、来水は「貪狼生気水」で合局となる。
去水は、写真よりずっと近くに植木を移動して、去水を「辛」とすると戌向きに対して、巽卦の辛なので「禄存禍害水」となり合局となる。 実際には、坤水は孤寡の気を帯びているので、単独では入れない |
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上記の辰山戌向 下元七運建造の建物を「玄空飛星」で考える |
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一 |
三 |
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上記の図は、辰山戌向 下元七運の「下卦圖」(飛星圖)である。 |
まず、坎方と坤方が伏吟となる事が解る。
次に、進神星の向星8が中央にあることから、8運時は入囚となり、運が下がる事が分かる。
7運時には、旺山旺向である。
写真を見ると、前に山が見える。旺向きは、水があって活かされる。
前に山があると言う事は、この家は、後ろが低いという事である。
つまり、旺山も生かされない地形となっている事が分かる。
下卦圖からは、色々な事が読めるが、地形が分からないと、読み間違ってしまう。
実際の読み方は、正神・零神をよく読み、旺氣・生氣・退氣・衰氣・死氣・殺氣を考慮して、相剋を読む事が大切になってくる。
中の状況(間取り)と外の状況(巒頭)を良く見て判断する事が肝要である。
その他、伏吟・反吟・蓮如・三般卦・七星打劫・上山(犯上山)・下水(犯下水)・令星到向・令星到座・合十・會合向首・會合座山・・・など、多々格局はあるが、格局の特性と地形を対照させて見なければならない。
替星卦(起星圖)については、玄空で大切な時間の要素が入っていないなどの意見もあるようだが、私は替星卦(起星圖)を使う場合は起星圖と下卦圖と両方を加味している。
玄空飛星派の座山の取り方についても、色々異説があるようだが、基本は、「座山と向き」で書いた事が、実践経験から考えると、私は正解だと思っている。(あくまでも基本的にはだが・・・)
異説、異論も多々あるが、実践を積む事によってのみ、真実が見えてくると思うので、よく研究していただきたいと思います。 |
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実践例2 |
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写真の矢印は、量山輔弼課水法で取っている。水法の去水に注意。去水の場所は道路が十字路になっているので、その十字路の水の流れによって去水の位置が変わる。 |
輔星水法の場合は、来水は左の矢印である天心線から二つ目の線を取る。
去水は、量山輔弼課水法と同じ場所を取る。 |
玄空飛星の場合は、前に水があると考える。〜写真を見て感じを掴んでいただきたい。
去水は城門訣として使える。 |
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実践例3 〜 去水が二本ある例 |
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去水が集水桝から二本出ているのだが、そのまま暗渠で行けば、去水の取る場所が写真と違うようになってしまうが、暗渠を抜けて、U字溝に出ている為、このような去水となる。
去水が二本あるという事は、巒頭的に見れば出費が生活費とその他など、別々の用途で二か所以上出費がある事を表す。 |
前の建物は金形であるし、その右となりは”曜”となる。消砂をよく看る事が肝要である。 |
飛星で言えば前は、山とみるが、土形と金形が並んでいるので、合わせ方によっては、収入増に繋げる事が出来る。 |
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